大船渡市派遣レポート 第2回 (学校教育課勤務) 佐塚 一仁
1. 業務について
1月に引き続き、震災で被災した小学校・中学校の崩れた校庭法面の復旧工事について、現場
監督業務を行っています。震災後の工事発注が多いため、材料によっては生産が追いついていな
いものがあり、遠方から取り寄せた材料もありました。規模としてはそれほど大きくない工事で
したので、2月末には完成が見えてきた状況にあります。
また、津波により全壊となった小学校2校と中学校1校については、新しく校舎を建設するに
当たりそれぞれ地元で建設委員会が立ち上げられ、数回の会議が行われています。小中学校移転
に伴う建築物の基本設計デザインについては、プロポーザル方式により業者選定を進めています。
県内外からの業者の参加があり、それぞれ地元の要望を反映した上で独創的なデザインを提案し
てきており、とても見応えのある内容となっていました。これと平行して移転候補地の用地交渉
と移転候補地の測量・設計業務が進められています。今回の小中学校の移転について私が直接関
わっているのは、この測量・設計業務の委託についてです。設計書の作成から数回の打合せを行
ってきました。私の派遣期間内には完了が困難な業務量であるため、途中で引継いでしまうこと
を残念に思いますが、何年か先に形となった小中学校を見られる日を楽しみに待つことにします。
○ホテル福富 3 階廊下より南方を撮影
2012.2.24 2012.1.6
2. 生活・周辺環境
特に目立った変化はありませんが、ホテル周辺の環境が少しずつ良くなってきています。津波
に流された県道230号線は、私たちが大船渡へ来てからしばらくの間砕石の道路でしたが、地
盤沈下があったため1m弱の嵩上げのあと、舗装工事が進められています。また、被災して全壊
たと思われる建物の基礎しか残っていなかった土地はきれいな更地となり、新たに商店を建てる
ための準備が行われている状況を見る機会も多くなってきました。
3月11日で震災から1年を迎えますが、このようにわずかながら変化していく様子に、復興
に向かって着実に進む大船渡市の姿を見ることができます。私の大船渡での業務も残り1ヶ月と
なりました。やり残すことが無いようにあとひと月を過ごしたいと思います。
○大船渡浄化センターから太平洋セメント ○商店街の時計台
大船渡工場に向かって(大船渡湾の先)
少し分かりにくいですが、 中央に橋が見えま
す。平成 18 年竣工の「川口橋」。津波が押し寄
せた際には、 この橋の上を津波とともに船が超
えていったという話を聞きました。 下水処理を
行うための施設である浄化センターも被災し、
修復工事が行われています。
ホテル福富から徒歩3分の距離にある茶屋
前商店街の時計台。津波が押し寄せたその時
刻で止まっています。あの日起きたことを忘
れるな、と言わんばかりに津波が通った跡に
立 っ て い る 姿に 何 度 も足 を 止 めら れ て いま